園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.03.30

号泣の先へ 3日目 ・・・年長児

 

朝一番で、担任と一緒にやってきたHくん。

 

「どうやった?僕の絵。」

 

「もう~、最高よ~!!

 すごい!

 すばらしい!

 めっちゃ上手。」

 

と彼が驚くほど褒めまくる。

 

「まみこ先生、はようきて、僕、いっぱい描くがやき。」

という。

 

なんと、嬉しいことを言うのか。

本番で終わりではない。

絵を描くということに向かって湧き出るやる気。

それは、何があっても行かないかん。

 

製作コーナーの机があいていたが、

やはり、専用のものがいるだろうと思い、

別の机をだす。

隣に座った彼は、あの紙だしてという。

自由に、間違えられる紙。

そして、鉛筆。

紙の大きさを2人で決める。

ちょうど、B5ぐらい。

そして、彼は、描き始めた。

ちゃんとパターンがある。

それにのって、安心して描く。

特に指は、誇らしげに描いていた。

 

5本かけるのは僕しかいない。

 

そうして、1人を描きあげ、

それから、2人目を描き、

それから、「はぁー。」と息を吐いて、

ストレッチなんかしたりする。

よっぽど集中しているのね。

 

それから、3人、4人と描いた。

4人も!

すばらしい。

めっちゃ上手や。

最高!

 

というわけで、二人で、それに台紙を貼り、

絵本仕立てにした。

お家に持って帰るという。

その顔は、有能感に輝いていた。

「ぼく、絵上手?」

と聞く。

「めっちゃ、上手や。最高。」

 

そして、次の日も、絵を描こうと誘われ、

その次の日も誘われた。

彼は私を誘ってきたとき、

「まみこ先生、絵、描こう。だって、絵描くの簡単やもん。」

と言っていた。

 

手順が分かる、こうすればいいんだ、

そんなシンプルなことが、子どもの心を支える。

 

子どものすてき。