工事中、閉鎖している遊具に、
あっという間に、何匹ものクモが巣を張っている。
獲物を待ち構えておるわけだね。
掛かった獲物をグルグル巻きにして、
体液を吸うわけだね。
しかし、君を子どもに見せるために、
私がほとんどの巣をぶっ壊し、
君のお尻からでる糸を持って、君をぶらぶらと揺らし、
子どもはまるでそれが手品かのように眺め、
ある感のいい2歳児が、
私の手品の理がわかり、
君をその手にぶら下げました。
巣に引っかかっていた餌どもは、
どうなっただろう。
引っかかり損かもしんないね。
網を目の前に、急ぐ都合でもあったのか、
多大なエネルギーを使って、
引っかかるだけ引っかかって、
あなたの栄養になることもなく、
死んで干からびていったのかもしんない。
思い出すなぁ。
自分からやみくもに飛び込んでいった、
無駄骨の数々。
もう、そんなことはしたくないね。
やってられん命のすてき。