いよいよ、先生たちに一番プレッシャーのかかる、
生活発表会の時期がやってきた。
今年の年中さんのあるクラスは、
お話に「まえがみたろう」を選んだ。
なかなかすごいネーミングのお話だが、
その内容は非常にすばらしい。
というより、松谷みよ子の文がすばらしい。
ちなみにそれは、
漫画で言えば、「デビルマン」の精神であり、
「エースをねらえ」のそれであり、
俳優であれば、松田優作や萩原健一の世界である。
すなわち、ほとばしる魂。
(松岡修造も確かにほとばしっているが、
清潔感がありすぎる。)
話の展開はよくあるものであったが、その文からにじみ出る
未来を切り開く力強さは、現代にはないものである。
それを、年中さんがものすごく気に入ったというのであるから、
実に喜ばしいことであった。
子どもの魂は健在である。
一方、メディアでみかける若い女子男子は実にひ弱で、
籠の中の鳥的雰囲気が満載である。
きっと虫を見たら100%「きゃぁぁ」の人種であろう。
ほとばしっているものがあるとすれば、
狂気だよね、だいたい。
幼児には、最初の仲間との出会いの世界で、
「未来を私が切り開くのだ!」的な熱い魂を、
それを友とやり遂げるのだ!的な友情が、
すごくいいんではないか。
古い紙芝居とか絵本は捨てんで、ちゃんとチェックせないかんな、
と思った。
教材のすてき。