「食べらせてー!!」
と声を張り上げるHくん。
ぜったいに全部食べるが、ほぼぜったいに自分で食べないHくん。
というわけで、つねにこう叫ぶ。
しかし、その日。
せんせいは、本当に忙しかった。
最高に必死だった。
それを感じたHくんは、
それでも食べさせてくれる先生を思い、
自分で食べ始めた。
そして、全部食べ終えて、
先生にそのお弁当箱を見せに行った。
「食べてくれたのね。」
先生は、嬉しくてHくんを抱きしめた。
新人と子どものすてき。