「今日、私、かけっこ負けんかったで。
ほら、あの子、え・・・と。
誰やっけ。」
(ちなみに、おばあちゃん先生である前園長は、こればっかりである)
すると、新人がこう言った。
「○○ ○○くん。」
ぶっ。
それは、年少児やん。
んなわけないろう。
第一、そんな走っている場面を想像すらできん。
と全員が噴き出す。
そして、相手が誰だったかと言うと、
しなやかなカモシカのSくんと、
運動会以来、メキメキと早くなっているIくんだった。
「それは、すごい。
わたしゃ、絶対勝てん。」
(私の身体能力は風前の灯である)
というと、
「最近、よく走ってるからね。
ふふ。
あんた、頑張りや。」
と肩を叩かれ、おばあちゃん先生は帰宅したのであった。
おばあちゃん先生のすてき。