そうして、ひっぱりっこは、非常に素晴らしい対戦となった。
大人には、大人のすごさで勝ってもらったが、
大変いい勝負にしてくれた。
そうして、負けた子どもたちの落胆ぶりはすさまじく、
いつもは笑う私も、フォローを入れたほどだった。
これは、声の気合のおかげであると思うな。
そして、お次はクラス対抗、水かけ合戦。
気分を盛り上げるために、それぞれ水の入った器を持って一列に並ぶ。
そして、担任は、水がいっぱいに入ったバケツを持っている。
園長:それでは今から!
クラス対抗、水のぶっかけあいこを始めます。
それぞれのクラスを代表して!
Mせんせい!Nせんせい!
前に出てください。」
ずんずんずん、と前に出る二人。
園長「意気込みをどうぞ。」
N先生「今日のひっぱりっこは、負けたけど、
水かけは、ぜったい負けません!」
と叫ぶ。一瞬、間があいたので、私が「かけれ」と目で合図する。
どびしゃぁん
と、M先生の顔面から全身に、水がほとばしる。
21歳から、27歳へ、新人から主任へ、お水のプレゼント。
「おぉ~~」
と、どよめくまわり。
園長「では、M先生、どうぞ。」
M先生「今日のひっぱりっこは、ばら組が勝ったので、
水かけの勝利も、ばら組がもらいます!
今日の勝利は全部、ばら組がもらいます!」
ザバーン!!
てなわけで、お泊り保育初の、
水のぶっかけあいこが始まったのであった。
先生のすてき。