さて、別の新人のクラスのことである。
このクラスの劇では、
北風が、春風になるために、
雪女が奪ったダンスの棒を、
海賊に取り返してと頼むことから始まる。
これがないと、春にならないという設定で、
雪女は、春になって欲しくないから奪っているというわけである。
さて、ストーリーのプレゼンが進む。
お祭りの会場にシェフがいて、
お料理を作っていると、
海賊が棒を持ってきて渡す。
それから、北風と猫たちがやってきて、
棒を持って踊りを踊ると、雪女がやってきて・・・、
という。
ちょい待てい。
なんで、海賊に命かけさせた棒を、
ちゃんと頼んだ人が受けとらんで、
シェフが料理の片手間にもらうの?
で、何、シェフが受け取って、どうするの?
置いておきます。
そんな!
命かけさせといて、それか!
第一、春になるのは、その棒のおかげなん?
それとも、「踊り」でなるの?
どっち?
棒を持って、踊り。
という。
棒は、猫も持つの?
なんで?
北風が春風になるための棒じゃないの?
踊りのための棒なら、何も、命かけて取りにいかんでも、
そこらへんで作ったらえいやん。
これじゃないと、春が来ない!っていう設定にしないと。
というわけで、やり直しになり、
無事、雪女からわざわざ取ってきた棒は、
北風がちゃんと受け取ることになった。
それで、
「『棒』って、どうでしょう。」
という。
ぶふ。
確かに、「棒」ってねぇ。
そこでN先生が、「スティック」という。
あぁ!スティック!それはいいわ。
なんか、横文字になると明るくなりますなぁ。
ということで、春を呼ぶ「棒」は、
「スティック」と言うことになった。
なんやかんやのすてき。