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日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2021年2月10日
イノシシ捕獲

 

とうとう、問題のイノシシが捕獲された。

猟師の方々、森のおじちゃんが、奔走してくれた。

森のおじちゃんは、手製の檻を作って、

何時間も森で張り込みをしてくれた。

猟師の方々も、頻繁に森に来てくださり、

檻と罠の位置を工夫してくれた。

 

最後は、真打的猟師さんの元で、

かのイノシシは捕獲された。

 

そのイノシシは、命だった。

まだ、温かく、柔らかで、幼かった。

ただ、生きるために食べ物を食べているつぶらな瞳の命だった。

 

思わず、「ごめんよ~!」と叫んだ。

 

私は、その子の身体を触ってみたり、

覗いてみたりした。

最後に、「匂いも嗅いじょこう。」

と顔を近づけた私に、

それまで見守ってくれていたおじさんたちも、

「おぉっと、ダニがおる!ダニが!」

と急いで止めてくれた。

 

「子どもたちに見せろうか。」というと、

「刺してるし、死んでるから。」とやんわり、反対された。

そうよね。

 

それで、猟師さんが、これから捌くというのに、

同行して見学させてもらうことにした。

今回、何も知らない自分を実感していたので、

この命の最後を見届けていこうと思った。

 

そういうわけで、

私は、その子の頭と四肢を切り落とし、

腹をさばいて、肉にするお手伝いをし、

心底疲れ果てたのであった。

 

猟師さんは、お肉をくれたとき、

「これが、この子の供養。」と言った。

その言葉は、まったく飾り気がなく、

私の心に入ってきた。

 

それから3日ほど、この強烈な体験が尾を引き、

なんか、お肉を食べることに精神力を要した。

お野菜は、その意味でとてもマイルドであった。

「肉を食らう」というのは、

とても攻撃的な行為なんだなぁとも思った。

だが、から揚げを食べる幸せを失いたくなかったので、

自分に「肉は最高!」と言い聞かせて、

3日間ほどよく寝ると、復活してきた。

 

この度は、保護者の皆様をはじめ、

たくさんの方々にご協力頂き、森の保育を続けることができました。

 

心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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