とうとう、今年最後のPTA役員会が開かれた。
若草幼稚園では、それを「定例会」と呼んでいる。
この一年は、コロナとの戦いであり、
新たな前例を作る年であり、
そのために、知恵を出し合った年だった。
運営委員さんを始め、クラス委員さんたちの尽力により、
前例のない行事の仕方に取り組み、
数々の前例を作り、成功を収めた年だった。
最後の回は、出席者全員が感想を述べ合っていく。
そこでは、いろんな意見が出された。
その中で、
Kさんが、こんなことをおっしゃった。
仕事をしていて、
(この組織が)
「愛」だけで動いていることの大きさを感じたと。
この言葉は、その場にいるおそらく全員のハートを貫いた。
人とつながることは、
最高の喜びでもあり、葛藤を抱えることでもある。
さまざまな困難を乗り越える原動力となっているのが、
子どもへの愛情であること。
ただ、それだけで手をつないでいること。
これは、本当に偉大なことであることを、
Kさんの言葉が、実感させてくれた。
PTA組織というのは、上下関係がない。
そして、PAYもない。
おそらく、もっとも難しい組織である。
だが、これだけ純粋な思いでつながれる組織も、
また、ないのだろう。
会長さんや運営委員さんは、その意味でとても大変である。
ボランティア組織であるから、何一つ、強要できるものはない。
ただ、全員の保護者の理解を求めて動くのみである。
園長の方が、よっぽど楽であろう。
園長は、その責任において、「命ずる」ことができるからである。
愛だけで動く組織。
その尊さに感動し、感謝する。
みなさんのすてき。