凧揚げの季節。
思い出します。3年前でしょうか。
よく飛ぶと評判のビニール凧に盛り上がり、
「よし、それで行こう」と準備した先生たち。
次の日に、実際に園庭に出す段になって、
「なにこれ」
と驚愕したこと。
「なんで、(ひも)こんなに長いの・・・。」
もう、あり得ない長さの糸が巻いてある。
もちろん、絡まりまくって、子どもには扱えなくて、壊れまくる。
今年も、去年のものを見てみると、
子どもに全然合わないグリップのものがあった。
そこで、若い先生たちに、実際に子どもにやらせてみながら、
持つところ、長さ、全て考えてやって、
とお願いする。
今は、どこまでも高く風に乗る凧を揚げることは難しい。
それよりも、ねらいは、風を受けて飛ぶ凧を感じながら、たくさん走ること。
そのためには、どんな凧がいいか。
他の遊びとの絡みもあるから、コーナーワークの際のスムーズさも重要。
若い先生たちは、長いこと、子どもの走る様子を見て、
考えていました。
そして、ベストであろう長さや、グリップの大きさを考え、
糸も太めの毛糸に変えて、
ザ・若草の凧ができあがりました。
で、結果はというと、
よかったね~。
すごかったね。
およそ、1時間30分、誰かが走り続け、
凧は走る風を受け続け、飛び続けました。
そして、壊れなかった。
教材が勝つとはこのこと。
先行投資というのは、大事だね。
教材の大事。
せんせいのすてき。