東京に居た頃、近くの公園に、息子たちと通っていた。
毎日、欠かさず一番に出向き、
来る人に「おはようございます。」と挨拶をしていたら、
挨拶のできる息子たちに育った。
自分が教えることよりも、見せることが身につくんだと実感した出来事である。
ちなみに、上の子は、私とキレ方がそっくりである。
その公園で、不審者に2度出会ったことがある。
1度目は、インテリの変なおじさんだった。
2度目は、なんと研石で鎌を研ぐおじいさんだった。
さすがに、これを見たときには「マジか・・・。」
と思ったが、ご近所情報でなんとかなった。
この公園は、神社と併設しており、
その神社を祭っている地主さんが隣に住んでいた。
顔がきつくて、とにかくお嫁さんをすぐ怒鳴る人で、
孫が、「ママ、かわいそう。」と公園で言っていた。
その地主さんの弟が、鎌研ぎじいさんの正体で、
公園の近くに住むおばさんが教えてくれた。
「もう、ほんとに、
自転車ばっか、乗ってさ。
困った人なのよ。」
と言っていたが、確かに、その姿をよく見かけていた。
自転車ばっかり乗る困った人が、
公園で鎌を研いでいたわけである。
小さい子、何人もいますのにね。
そういうわけで、私たち子育てママは、
このものすごい光景を、ご近所情報で受け流すことができた。
やっぱり、ご近所が顔見知りって、セキュリティ的に大事よね。
ご近所づきあいのすてき。