メニュー
認定こども園 若草幼稚園:お知らせ
認定こども園 若草幼稚園:ブログ
日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2025年5月10日
環境の構成・・・どろんこ工場①

若草幼稚園は、土を大事にしたい。

したがって、子どもの泥遊びを大事したい。

 

子どもが汚れる権利を急速に失っている今、

全国的にも大きな課題じゃないのかね。

 

若草幼稚園では、砂場の他に、泥場が2つある。

落ち着いて泥とかかわりつつ、全体の遊びの様子が見える場所、

ここに位置どるのが大事。

これは、恩師小川博久先生から学んだことである。

まわりのおもしろそうなことにアンテナを立てながら、

今に従事する、これが飽くなき子どもの興味関心の正体である。

 

このどろんこ工場は、とにかくメンテナンスが大変である。

 

ただの地面にキメの細かい土を買ってきて、置いているだけ、

ということが、その大変さを生んでいる。

ともかく、すぐにカチカチになるので、固い地面をほぐしておかなければならない。

どれだけ、ほぐしておくのか、ということは、

それをやった人の感覚とねがいによる。

雨上がりの絹のような泥を楽しんでほしいと思えば、

そこを避けてほぐしもするだろう。

 

で、子どもは、ほぐした土を使って、何かをつくる。

コーヒーやケーキ、お団子、クッキー、

それは様々である。

その作ったものを、子どもたちはほぐしている土のところには置かない。

目立たないからである。

その周辺に置く。

まぁ、お料理を鍋のままコンロのところで食べないのと同じである。

そういうわけで、土はどんどんと周辺へと散っていく。

だから、いつも同じ所定の場所を掘っていたら、

そこはどんどんと深くなり、えぐれていく。

そうして、雨水がたまるようになる。

それが腐ると手をつけたくなくなる。

さらに、草花が混じっているとそれが腐り、やな感じになる。

だから、落ち葉が舞う季節や花が落ちる季節は大変である。

 

そういうわけで、子どもが作ったものを移動させることでたまっていく

周辺の土を削って真ん中に戻しておくという形で、

土をほぐしていかなければならない。

それが、正しい方法である。

さらに、箒で取り切れない葉っぱや花は手で取り除く。

 

子どもに泥遊びをしてほしいと思ったら、

それが心地よかったり、美しかったり、おもしろかったりしなければならない。

泥が怖い子、汚れるのを怖がる子には、

まず、土の気持ちよさを伝える必要がある。

だから、メンテンナンスは大変大事なのだ。

 

つづく。

 

 

ACCESS