とうとう、森の畑がイノシシにやられてしまった。
今まで無事であったことが奇跡に近かったが、とうとうか!
学童のお芋は全滅で、下の畑も荒らされた。
これは見に行かなくてはと、森に行く。
なんでしょう。
妙に感動する。
イノシシは、下の畑の1列と2列目4分の1を食べて、
終わっていた。
何頭来たか知らんが、それで満腹になったんですね、
と分かる、きれいな食べ方であった。
それで、間近で見てみると、一本一本丁寧に根元から掘り起こし、
残さず食べていた。
やみくもにそこら辺を荒らしながら食べるのではない、
「はい、お隣りへ」みたいに、律儀に移動しながら、
丁寧に掘って、食べている。
私はイノシシ年である。
もののけ姫で描かれている「おっことぬし」の猪突猛進ぶりに、
共感と反感を覚えながら生きてきた。
だが、この日。
イノシシって、丁寧なのね。
と思った。
こういうことは、学べませんね、学校では。
野で学ぶって、大事だよね。
とはいえやめてほしいイノシシのすてき。