芋ほりの季節がやってきた。
少し前まで、子どもが芋を掘るために、
マルチを外して、芋のつるは切っておいて、
お芋だけを掘れるようにしていた。
だが、いつしか、芋がどんなふうに生っているのか、
ちゃんと見せたいというねがいを持つようになった。
そこで、マルチを外さないで、
葉っぱもつるもそのままの状態で掘ろうということになった。
そこで、問題が起きた。
ムカデが何匹も出てきたのである。
そうか・・・。
来年、どうする?
と言う話になった。
ムカデは危ない。
だが、ありのままの芋を見せたいし、それで芋ほりしたい。
あのモサモサ感は貴重である。
両方をどう叶えるか。
そこで出てきた答えは、
子どもと参観に来てくれている保護者への注意喚起だった。
マルチをはがして、つると葉っぱをわさわさしていると、
ムカデが出てきます。(ムカデは出てくるものです。)
気を付けてください。
見つけたら、先生を呼んでください。
ムカデって、こんなんです。
ちなみに子どもたちは、ムカデが出るたびに、
透明のケース越しに見て、学習している。
そういうわけで、「ムカデです!」的な声があちらこちらから出て、
みんなちゃんと気を付けてくれて、
見事「ありのまま芋ほり」をすることができた。
まぁ、何が変わったって、
マルチを剥ぐスピードとか探ろうとする手つきだろうね。
何も考えんかったら、ざざざーっと剝ぐだろうが、
ムカデが出てくるかもしれん、
となると、注意深くなりますね。
そんなことが、教育的な目的を叶えていく。
そして今年も、注意喚起にて成功した。
今年は、子どもたちが、サッとムカデを見つけており、
むしろ保護者のみなさんの「ぎゃー!」という悲鳴があちこちで響いたらしいが、
そのうち、保護者の皆さんも、「ムカデで~す。」というモードに変わった。
ムカデは、人間に用事ないわけやし、
いきなりとびかかってくるもんでもないし、
なんとかなるもんやね。
保育のすてき