朝、お家で泣き叫び、ちょっとスロースタートのRくん。
それでも、二日目は電車で遊び、
次の日には、遅くはなるものの、抵抗は減ったとのことだった。
そして、その日、Rくんは、先生が用意したちょうちょをつくった。
もう、片付けの時間だけれど、
「今しかない」という心持ちで、「今だ」と思った先生。
副担任の先生にクラスを頼んで、
一緒にちょうちょで飛びに行く。
ちょうちょを片手に挙げながら、走るすてき。
二人に咲く笑顔。
保育には狭間の決断がある。
「今しかない」ことは、実は何度も来るから、取り返しはつくのだが、
その「今しかない」ことを「今」捉えられる保育者の力は、
とてもとても大きな実りを生む。
そして、やっぱり、「今」がわからない保育者は、
「今」を捉えられない。
ありがたいことに、若草にはそれはおらんです。
「今」を捉える力は、心に添おうとする心。
せんせいのすてき。