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日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2015年2月20日
新任がんばる

 

年少さんの劇遊びでは、

やりとりの楽しさが単純で分かりやすいものがいい。

なので、例えば、「3匹のやぎのガラガラドン」とか、

「手ぶくろ」とか、「3匹の子ぶた」などの、

単純なやりとりが骨格となったお話を下敷きにするとやりやすい。

 

というわけで、新任のHせんせいに、

色々とそんなお話を読んでみて、

クラスの子どもたちの反応がよくて、

しっくりと来るものを選んだらいいとアドバイスする。

 

それで、Hせんせいは、「大きなかぶ」を選んだ。

そして、日ごろ子どもたちが楽しんでいる遊びのイメージを生かせるように、

登場人物は、アイドルと忍者とヒーローと妖怪ウォッチにしたいという。

 

でさー、

なんで、アイドルと忍者とヒーローと妖怪ウオッチが

かぶ引くの?

 

・・・・。

 

というわけで、アイドルと忍者とヒーローと妖怪ウォッチは、

宝の入ったカバンを引くことになった。

 

でさー、アイドルと忍者とヒーローと妖怪ウォッチがいるところって、

どこなわけ?

畑?

 

・・・・。

 

というわけで、そこは「若草の国」ということになった。

 

それから、子どもたちは日ごろ作っている大切なものをカバンにいれる。

ところがそのカバンが空を飛んで行ってしまって、

ある岩に引っかかっているところをみんなで引っ張ることにした。

 

ある日、そのカバンに子どもたちが作ったものを投げ入れているという情報が入った。

ん?

おかしいぞ。

お話が子どもたちのものになってない。

 

ここで、大きな間違いに気が付いた。

子どもは、手放したくないわけである。

なんでせっかく作ったものをカバンに入れるわけ?

自分のものじゃ、なくなるやん。

この気持ちに気づけていなかった。

すまんのう。

子どもたち。

 

というわけで、不思議なおばあさんが登場することになって、

大きなかばんに入った宝物をプレゼントしてくれることになったが、

魔法をかけ忘れて、カバンは空を飛ぶことになった。

 

その宝については、チーズの箱を使い、金銀装飾大盤振る舞いで、

日頃作ったものじゃなくて、「カバンに入れるための宝」を子どもたちが作り、

それをメダルにして最後手に入れることにした。

こうしてあらゆる検討を重ねた結果、

食べるためというよりは、その箱のためにチーズが大量に購入された。

はははは。

余談だが、先生たちは、時に中身よりもその箱を見て、

キランと目を光らせる。

その眼はまるで、肉食動物。

子どもと同じように、先生たちも素材を見て、想像をめぐらすのである。

 

無事と言っていいのかわからんが、

劇は出来上がった!

およそ4日前に。

話が変わるので、フィナーレの創り歌も歌詞が変わる。

あと3日・・・。

Hせんせいは、冷や汗をかきながら?

とにかくよくがんばった。

 

子どもたちは、日増しにやる気を上げてきている。

表情も生き生きとして来て、

自分たちはやるんだという気概が見える。

本番は、間違いなく成功するであろう。

 

がんばれよ。

新任のすてき。

 

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