さて、りす組では。
「3匹のこぶた」で劇づくりを計画中。
手遊びや鬼ごっこで楽しんでいる。
が、「家」というところで、今一つ子どもたちの反応がピンと来ない。
わらの家とか木の家とか、レンガの家とか、
どんなのかなぁ。
そこで、虫の世界のお話にして、
ダンゴムシの葉っぱのお家と、ちょうちょのお花のお家と、
バッタの草のお家にしてみると、
とたんに子どもたちの顔が輝いた。
ダンゴムシは、葉っぱが好き。
その葉っぱの飛ばされやすさを子どもたちは知っている。
ちょうちょはお花が好き。
お花は折れやすく、はかないことを子どもたちは知っている。
バッタは草が好き。
草は風で揺れることを子どもたちは知っている。
藁の家と木の家とレンガの家よりも、ずっといろんなことがイメージできる。
だって、いつも森や庭で、虫に心を動かしているもんね。
いいねぇ。
体験は、記憶と共に表象(イメージ)する力をしっかりと育て、
表象する力は、世界を構成し、創造する喜びを育んでいく。
そうやって、先生と子どもが知を紡ぐ。
およそやらせてばっかりの保育では、
子どもが「ピンと来てない」ということを感じられる保育者の感性が、
どんどんと縮まっていき、そして消えていく。
体験と創造。
子どもとせんせいのすてき。