前回、血を満杯に吸った地球外生物を解剖したが、
今回は、ナマコである。
磯遊び第一弾。
今年は、潮が引くのが遅くて、ぎりぎりまで遊んだので、
自分たちで捕まえたもの以外のものに触れる機会が少なかった。
そこで、ナマコを誘拐してきた。
そういえば、今年もめでたく、タコをゲットできた。
このナマコは食べれんし、
と手に持っていると、なんだか、解剖したくなってしまった。
そこで。
オペをすることに致しました。
さて、今年は誰が執刀しますか、
というと、M先生が名乗りをあげる。
よし。
では行きましょう。
てなわけで、ナマコの背に包丁をあてると、
ぎゅん、とナマコが緊張した。
おー。
しかし、なかなか切れない。
微妙に包丁でごしごしすると・・・。
急に肛門から、
どぶどぶどぶどぶどぶと、
内容物が出てきた。
ひぇぇぇ。
めっちゃ焦る私たち。
何これ何これ何これ。
そう言っている間も、
どぶどぶどぶどぶと出てくる。
砂の入った腸。
あー、砂食べててんのね~、本当に。
それにしても、えらい長いね。
それから、この赤いソーメンみたいなのはなんでしょう。
そして、この白いねばねばの筋みたいなものは?
何これ何これ何これ。
さっそく、スマホ情報が飛び交う。
ナマコは、敵の刺激を受けると、内容物を肛門から出して、
抵抗することがある。特に、キュビエ器官を使って、相手の動きを封じる。
なに?
キュビエ?
フランス出身なの?
ナマコ。
で、その通り、キュビエとはフランスの学者の名前で、
キュビエ器官とは白い筋状のねばねばのことであった。
ちなみに、赤いそうめんは、呼吸器官で樹状器官という。
ネットのナマコは、キュビエ器官だけ出してたのに、
このナマコは、全部出していた。出しすぎじゃないが。
どぶどぶと、マジでびっくりした。
ちなみに、H先生は、日ごろの明るさとは裏腹に、
あー、夢に出る。
あー、夢に出そうと、
涙ぐんでいた。
めずらしい、意外やと、
園長他いろんな先生に言われて、可哀そうであった。
はは。
しかし、そのH先生がいうことに、
あるナマコが、溶けて分解して、また後で元の形に戻るという事があるらしいので、
きっと、このナマコも再生するんじゃないでしょうか、と推理する。
そんなぁ!あるわけないやん!
これだけ、どぶどぶいろんなもん出してんのに。
と反論するが、
なんと、再生するんであった。
約、3か月かけて・・。
ナマコ、すごし。
解剖のすてき。