何しゆうが?
いつも花壇にいると、誰かがこう声をかけてくる。
私はいつも、
「ん~。
お花植えてるよ。」
と答える。
陽射しが和らぎ、さすがに、このままではいかんと、
最近、花壇にいることが増えた。
すると、いろんな子が、こんなふうに声をかけてきた。
「お花、好きなが?」
申し合わせたわけでもないのに、
方々から、同じ言葉が出るというのは、実に不思議なことである。
見たままを尋ねるのではなく、私の心を読もうとしている。
「うちにも、このお花ある。」という言葉も増えたし、
私が「好きだ。」と答えると、
「私も。」というやりとりも増えた。
継続が、ある時、変化を生む。
変化には、とても長い裾野があって、
ある時から、目に見えるものになるのですね。
おわり。