春がやってきたから、
「また、会えたね。」
という出来事が増えた。
子どもたちよりも一足先に、ヤドカリに会った。
ヒメナマコがどぶどぶといて、カニはまだぷにぷにと小さくて、
控えめなたたずまいのヒメアサリもたくさんいた。
何も考えずに、抜けるような美しい海で、
いろんなものに会ってきた。
ようちえんの庭では、
百日紅が美しい緑の葉を次々と出し始め、
セダムもかわいい黄色の花を咲かせようと待ち構えている。
もうすぐ、年長さんの稲も並ぶことだろう。
新しく、また会える。
それは、「待つ」こととあまり関係ない時間軸の世界。
来るときに、来る幸せ。
巡る季節のすてき。