Lくんは、何でもできる子である。
そのLくんが、ちょっと、他の子では思いつかないような工夫をして、
問題を解決した。
物事をよく観察しているAくんが言う。
「これ、Lくんがやったが?」
「うん。」
「すごい。Lくんって、何でもできる。」
と、心底感嘆した目で、彼を眺める。
その横で、私はこういった。
「いや、そんなことはない。
お昼、座って食べれんし、この方。」
しーん。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。