この日は、本当におもしろかった。
子どもが友だちとイメージを共有して場を作り、
それが、クラス全体に共有されて、
場と場がつながって、響き合っていた。
「病院」は、創始者のKちゃんがいつの間にかいなくなり、
別のKちゃん他、お家ごっこの人たちに乗っ取られていたが、
乗っ取った方も、ちゃんと創始者はKちゃんだとわきまえていて、
Kちゃんも、至極当然のように、その場に戻ってきた。
それで、また、いなくなって旗を作っていた。
この旗は、何を意味するのか、本人にも不明であった。
病院を乗っ取ったメンバーにより、病院は、めっちゃ繁盛していた。
バンソーコーが必要だったお家のお母さんは、
そのまま入院し、いつまでたっても起きなかった。
15分くらい、あったんじゃないか?
この感じに、ほし組の居心地のよさを感じる。
さらに、このクラスには、弱い警察がいて、
いろんな場所をパトロールしていた。
そこで、パトロールされた隠れ家の人たちは、
銀行強盗になることにした。
集中して、武器をつくる。
それで、警察と戦う。
弱い警察は、弱いので、
銀行強盗の二人に打たれ、一発で倒れていた。
その演技のうまさは、お笑いを超えていた。
そんなわけで、最後の方は、入院患者だらけだった。
お家ごっこのメンバーでありながら、
なんとなく所在なさげだったAくんも、
病院ごっこには、集中し始め、
患者役の人形に、血の折り紙を貼るのに全力を注いでいた。
場を作り、モノを扱い、人とかかわる。
子どもらしい解釈で、文化を模倣し、文化をまなぶ。
これが、ごっこ遊びの醍醐味。
子どものすてき。