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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2024年2月29日
ミミズの朝 ・・・2歳児

雨が降った後の朝の幼稚園。

テラスにミミズがウニョウニョと出てきて、

気づかずに踏まれて、何匹も死んでいる。

そこで、朝の救出作戦とばかりに、ミミズ取りがはじまった。

なんか、集めているとラーメンかもずくに見えてくる。

 

それを見た2歳のTちゃんが、

「いや~!」と顔をそむける。

そのうちに、ギャーギャーと泣き始めた。

その泣き方が、とても自己主張に溢れていたので、

私はこういった。

 

「Tちゃん、ちょっと待ってや。

ミミズはね、おいしい土を作ってくれるの。

だから、とってもおいしいお野菜ができる。

お花も元気になる。Tちゃん、お野菜食べられるようになったでしょ。

ミミズのおかげよ。

そんな大事なミミズを、そんなに嫌わんとってや。

なんなん、もう~。」

 

そういうわけで、泣いている2歳児に共感するより、

逆切れる園長ドウモトマミコ。

すると、Tちゃんの音量は下がり、そうきた?とフェイドアウトする。

そして、私たちはTちゃんに構わずミミズ取りを続けた。

 

しばらくすると、ふっと私の手をつないでくる子がいて、

見るとTちゃんだった。

彼女は、じっとミミズの様子を見ていた。

感覚の暴発から、知的な何かが生まれたかな?

 

共感よりも価値観を伝えることの方が大事、

という事例である。

 

子どものすてき。

 

 

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