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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2024年11月30日
もう無理と言いながら ・・・年長児

H氏が登園してくる。

あと5分で、クラスに移動というところで、

預かり保育の部屋に入ろうとする。

「ちょっと待った。」とそれを阻止する。

今、部屋に入ってなんか始めたりなんかしたら、

君は到底クラスへはたどりつけまい。

 

「もう、あやめ組さんに行こう。

こっち入らんと。はい、上、上。」

 

するとH氏は、身体をだらんと脱力させ、

「疲れた。

もう動けん。」

という。

 

「なに、動けん!

じゃあ、立っちょこうや。」

と言って、その場に二人で立つ。

 

・・・。

何の図やろうね。

 

すると、「おんぶ」という。

「何!それはもう、絶対に無理。無理よ!」と答える。

まず、私の身体能力的に無理やがな。

そして、君には「その無理」とかいうところをもうちょっと乗り越えて欲しいのよ。

「これ持ってあげるから。」と荷物を一つ受け取り、

手をつなぐ。

「ほんじゃ、ちょっとずつ行こうや。」と手を引くと。

 

ずり。

 

と動く。

つまり、足は全くあがらない、膝も全く曲がらない「ずり」である。

「よしよし、それで行こう、それで。」

と私も「ずり」と動く。

H氏は、「ふや~ん。」と言いながら、「ずり」と動き、

二人でずりずり動く。

これはこれで、疲れる。

二人でやってられるか、という気持ちになり、

ちょっと足が浮く。

そうして、やっと階段にたどり着く。

そこで、私は気になっていることをH氏に伝える。

「あのさ、まみこ先生、2歳さん、置いて来てるのよ。

もう、何するか分からんから、心配でさ、

早く戻りたいのよね。

頑張って。」

というと、なんと、H氏の足はすっかり動くような感じになった。

 

分かってくれるんやん。

 

と嬉しくなるドウモトマミコ。

そんなわけで、彼の身体に力は全く入ってなかったが、

予想以上に早く上にたどり着き、

「はい、よく頑張りました。」と別れを告げ、

猛ダッシュで下に戻ったのだった。

 

子どものすてき。

 

 

 

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