聞いた話。
ダンゴムシをたくさんたくさん集めた2歳のSくん。
先生にこう言った。
黒くて大きいのがお父さんとお母さんで、
茶色いのがお兄さんとお姉さんで、
白いのがあかちゃんやね。
天才や。
わかるとは、こういうことではあるまいか。
物事の縦軸と横軸を、彼はみごとに見極めているではないか。
1+1がなんぼのもんじゃ。
生きる知性。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。