今年の運動会で分ったことが、
いろいろあった。
その最たるものが、
情緒の安定が全てに勝る、ということである。
今年の年長さんの特徴であり、課題であったのは、
「打たれ弱い」
「争いをさける」
というものであった。
もっともトラブルの多いはずの年中のときに、
そんなわけで、トラブルを避けてきたので、
人間関係の育ちが若干遅れていた。
ジャカンと自分を出すという所に弱さがあったのである。
ところが、この運動会を機に、
花開いた。
なんと力強くエネルギーの舞うことよ。
その健やかさときたら、なんと明るく清々しいことよ。
負けすらも、彼らにとっては栄養だった。
エネルギーを出せば出すほど、子どもは強くなる、
を地で行っていた。
みるみるたくましくなっていく彼らを見て、
情緒の安定って、何物にも勝るなと実感し、
心底保護者に感謝した。
そして、やっぱり分りやすい目標って大事やなとも思った。
行事をやめる園もあるけれど、
人間はそもそも、目的志向的存在であり、
山登りが好きな生き物である。
目指すものがあり、そこに向かって努力し、
なにがしかの結果に向き合うことで成長する。
個人的な目標も、もちろん大事だが、
共同体が動くうねりのダイナミックさに巻き込まれることも、
また、大事なのではないか。
祭りのように。
今年は、年長さんのエネルギーのおかげで、
みんなが元気になった。
運動会のすてき。