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日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2025年1月21日
先生たちの直観

幼稚園という場所は、子どもにとって社会の場であるから、

そら、いろいろ大変である。

大人の職場とそう変わらんところもあるだろう。

 

そういうわけで、子どもたちも気持ちの切り替えがいる。

それが、8:30という決まった時間にできるというわけではあるまい。

そんなわけで、毎朝先生とすったもんだしているL氏である。

 

先生は、実に彼の気持ちを受けとめ、押したり引いたりしながら、

彼を盛り上げ、促す。

 

このすったもんだを外したら、彼はどうなるか、どうするのか、

確かめたい気持ちが、ある日ふつふつと起こった。

このT先生との贅沢な時間は、進学したらまず望めないからである。

 

そこで、T先生に、

「ともかく、なんも言わんかったらどうするか見てみよう。」と持ちかけた。

だが、その日は卒園アルバムの写真を撮る日だった。

さすがに、「そこは予告しとかんといかんね」ということになり、

〇時になったら写真撮ること、その他を予告し、

「先生待ってるからね」ぐらいを伝えて、彼に任せてみた。

 

すると、彼は予告時間の15分前に、自ら気持ちを切り替えて、

朝の身支度に向かったのだった。

 

おおおー!

 

と、隣のクラスのT先生も含め、その時の関係者はみんな思った。

それと同時に、全員が同じことを思ったことがわかった。

 

「めっちゃ褒めていいもん?」

 

そういうわけで、それぞれがそれぞれのかかわりの場で、

偶然にも、めっちゃ褒めることを遠慮したのだった。

これには驚きだったが、それだけ彼の過程を共有しているとも言えた。

 

結局私たちの迷いの中身は、ものすごく褒めたいけど、

これは日常の当たり前の一コマですよね、

というふうにすべきじゃなかろうかとどことなく思う、

ということだった。

 

そんなわけで、私たちは、「実はできる彼」という視点を取り入れることができ、

次への援助に向かっているのだった。

 

せんせいのすてき。

 

 

 

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