上の息子は、都会にてバラエティに富むバイトをしている。
最近、駅員さんになった。
何?
なんで、そこ?
と心底驚いた。
採用には、ペーパー試験があり、
かなりプロフェッショナルな細かい問題で、
まったく回答できなかったらしいが、受かった。
彼はフットワークが軽く、よく動き、
コミュニケーション能力に長けているので、
すぐに駅に配属になった。
配属された二つ目の駅には、パワハラじじいがいた。
かなりの暴言を吐かれ、かなり追い詰められたらしく、
その話を聞いたとき、腸が煮えくり返った私は、
うちの子に何するん。
と、本気でその会社に電話をかけてやろうかと思った。
得意の理路整然そうぶりを発揮し、たっぷり問い詰めてやると、
心底我が子を不憫に思った。
ところが、そのとき、私は自転車に乗っていたのだが、
ふと思った。
もし、電話したら、
私はあの子がこの問題を乗り越える機会を奪うんやな、
もう、20歳超えてるしな、
どれだけかわいそうでも、ここは、黙って見守るしかないんや。
やめればいいのに。
というわけで、「そんなバイト、やめなさい。」
と言った。
このバイトは、主に夜勤であるので、
そもそも私は反対であった。
学生生活に支障を来すはずじゃないか。
話を聞いている限り、ものすごい人間ドラマの場所であるが、
規則正しい生活に重きを置く私は、やめとけと思う。
そうして3か月ほどたち、
春には新生活も始まるし、やめるだろうと期待していたが、
なんと、かの御仁と仲良くなったという報告が入った。
なに。
マジで。
聞くところによると、御仁のツボを押さえたらしい。
そういうわけで、もう、親はいらんし、
いらんことせんでよかったと、毛頭しないだろうが、
いや、しかねないほどの怒りだったが、
子どもは自分の人生を生きていくんだなと思った。
子どものすてき。