園長ブログ

せんせいのすてき

若草幼稚園は最高の幼稚園。

なぜかというと、20代から70代まですべての世代にまたがって、先生がいるからです。

若さもすてき、年寄り最高。

幼稚園の先生と言えば、「子どもたちが帰ったら何してるんですか?」 、これが何十年も変わらない質問です。

これに対して、いつも、「う、」 と黙ってしまう私たち。だって、いっぱいありすぎて、一言では言えません。

子どもを心からかわいいと思い、踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴ってみます。

2016.01.10

Nちゃん

 

私には、Nちゃんという後輩がいる。

彼女は、ものすごく恥ずかしがり屋さんである。

そして、ものすごく負けず嫌いである。

この負けず嫌いを、彼女は正しく出す。

「誠実」というかたちで。

 

彼女は保育者だが、

およそこの職業は、彼女にとってハードルが高いことばかりではなかったか。

たとえば、人前で踊るとか。

しかし、彼女は、たくさんの人がいても、子どもと踊っていた。

職業ってすごいな、と思った。

場合によっては、あらゆることを乗り越えさせるパワーがある。

 

彼女は、ある有名な幼稚園で保育者をしている。

とてもやりがいのある職場である。

彼女にとっては、臆するところもあったかもしんない。

それを彼女は人の目には見えないところで、

じっと努力を重ね、乗り越えていった。

どんなときも、欠かさず、毎日毎日、記録を書いた。

自分の保育を振り返り、明日につなげていった。

電車のなかで、何気なくそれを聞いて、すごいな、と思った。

 

そして、先日、彼女の保育を見た。

就職してから、およそ10年?  15年かな。

それは、とてもすばらしかった。

私はいつも、子どもと保育者はスパイダーマンのような糸でつながっていると思っている。

いや、つながっていなければならないと思っている。

伸びたり、縮んだり、抱きしめたりしながら、一人残らずと。

その糸が、見えた。

透明感のある、美しくてやさしい色をした糸だった。

子どもたちは、「Nせんせい、Nせんせい。」と実によく名前を呼んでいた。

それは、自分たちの遊びについて、                                                            

共に考えてくれる強力な対話者として、彼女を求める声だった。

そこには、確かな信頼関係があった。

実際、保育室で展開されていた遊びは、創意工夫にあふれ、

子どもたちは、実に心地よさそうに、

自分たちのやっていることに、向かっていた。

おまけに、Nちゃんは、めちゃめちゃピアノが上手になっていた。

信じられんほどに。

 

誠実さこそが、何よりも尊いものだと、学んだ日だった。

 

Nちゃんのすてき。