お話作りとは、なかなか難しいもんだ。
ちょいとクラスで「ももたろう」を読んでみると、
さるは?きじは?犬は?と盛り上がる子どもたち。
けれど、宇宙も捨てがたい、と担任はいう。
だから、「スペースももたろう」。
スペースももたろう!
「ほんなら全部宇宙遊泳で、きびだんごも宙を舞うんや。」
と腹を抱えて笑う私。
そして、数日後、「全部根腐れした。」という担任。
わははは。
いろいろと子どもができそうなところを、結びつけたい担任は、
フィナーレをホットケーキのダンスにしたいと思っている。
なべなべ底抜けでひっくり返る動きが結構できているからだ。
そこできびだんごをホットケーキにしたいけれど、
ホットケーキという必然性が子どもにあるかが問題という。
そりゃ、食べれば一発ですね。
ということで、特別に食べることになる。
それも、鬼が出てくるので、豆つながりで、
きなこ入りのホットケーキをつくる。
これで、日本一のきびだんごならぬ、日本一のホットケーキができるわけだ。
ところが。
職員会でのプレゼンによると、
子どもたちが遊びの中で、
ダンダンダダダンというリズムでめっちゃ盛り上がっていた。
この感じ!
ピコーンとひらめいた担任は、必死で検索するも、わからず・・・。
とうとう、妖怪ウォッチの宇宙体操のなかの、
一部分のリズムであることがわかった。
宇宙体操!
宇宙復活!!
Yくんに光ってほしいと思っていた担任は、
さっそくロケットに興味を持っているYくんに投げかける。
というわけで、最後は鬼の星からアイドルを助け出すお話になった。
そうなると・・・。
フィナーレでホットケーキの踊りって、どうですかね・・・。
なんか、締まらんよね。
という話しになり、宇宙の歌を歌うことになった。
ももたろうのお話は、ももたろうは出てこない、
ものすごくスケールのデカいお話になった。
そして、フィナーレはホットケーキのダンスじゃなくなった。
しかし、ホットケーキは、日本一にならんといかんので、
食べる。
そんなこんなで、なんとかまとまりそうなほし組である。
もちろん、題名は「スペースももたろう」じゃないですよ。
せんせいのすてき。