おばあちゃん先生は、野菜作りの天才である。
ご近所でもうわさになるほどである。
特に、何をしているふうでもないのに、
野菜はすくすくと育ち、わさわさともんもんと実る。
そのおいしいこと。
おばあちゃん先生は、実は野菜の声が聞こえる人である。
頭と身体が野菜の身体に感応し、
水が足りないとか、ちょっとここが詰みすぎ、とか、
栄養が足りないとか、わかるんである。
物言わぬ者への感度が高いということは、
保育においてとても重要な要素である。
子どもは異文化な存在であり、
大人と同じ思考回路は持ってないし、
大人と同じ意図的動きをするわけではない。
今の若い人は、そこらへんが徹底的に足りない。
という私も、その昔、大きな幸福の木を速効で枯らしたし、
花壇は、ほとんどほったらかしである。
日々修行だね。
せんせいのすてき。