今日、写真家の篠木さんと、50周年記念写真集のあとがきを、
5時間かけて書いた。
5時間!
というのも、篠木さんは基本映像の人であり、
バンと出たイメージでつかむタイプなので、
詩は得意なんであるが、
文章を書くというときには、
言葉の一つ一つを配置することよりも、
脳みそが先に動いてしまい、
一つの文章にいろんなことが詰め込まれちゃうので、
その一つ一つを解きほぐし、補強する必要があったのである。
こんなことをいうのも何だが、
自分で書く方がなんぼか楽であり、
最後の方は、相当飽和状態であったが、
そこで私は、自分では決して気づくことができないであろう、
真理を学んだ。
篠木さんには、
昔の暮らしのなかにあった、
モノやコトを作る工夫とそこに宿る心、
そして必然的に生まれる機能美や情景の美しさが、
子どもの遊びにも見えるということである。
分断されていない心と体。
あるもので作り上げる創造の力。
「足りない」から生まれる工夫と、
「足りない」から生まれる思いやりの心。
そして、そこにある美しさ。
やっぱり、「おもちゃ」よりも、ゲームよりも、
子どもには、水や泥や、枝や葉っぱがいいな、と思った。
それから、そんな遊びを包みこんでいく友だちと先生。
今となっては、ようちえんのすてき。