これは、そこのダンゴムシの話ではなく、
避難訓練のときにする避難用ポーズのことである。
一般的に地震が来たら、
部屋の真ん中で頭を両手で抱えて、
身体を丸め、最大限身体を小さくする、
ダンゴムシのポーズを取ることになっている。
全国でそうしている。
そして先日も、
そのようなテレビの報道があったばかりである。
だが、我々は、天井が落ちてくることを想定していない。
天井がどのような構造によって、取り付けられているか知らない。
そして、天井の重さを知らない。
天井は、落ちてこないのだろうか?
そして、頭を抱えて下を向いて、
自分の目を塞いでいるから、
どこで何が起こっているのか見て判断できない。
だから、迫ってくる物を、
落ちてくる物を、
倒れてくる物を、
(思わず)避けることができない。
もし、天井が落ちてきたら?
もし、ピアノが自分の方に迫ってきたら?
本棚が傾いてきたら?
ダンゴムシのポーズで身を守れるだろうか。
避難訓練=ダンゴムシのポーズでいいのだろうか。
これは、真剣に考えてみるべきことのように思える。