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日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2020年11月10日
教材研究が子どもの表現を支える

 

年中さんのテーマは、「風」である。

これを水墨画で表現できたら、どんだけ素晴らしいか!

私は、非常に興奮したが、

ここには、相当な準備も必要であった。

 

幸いなことに、副担任のH先生は書道の先生なので、

いろんな相談に乗ってくださり、準備をしてくださった。

 

まず、筆屋さん来てもらって、

太め、細めの新しい筆を購入した。

あぁ、新しいっていいわねぇ、と心底思った。

それから、墨も濃墨と青墨の2種類を購入する。

天下一品の「風」にするためには、お金もいるわけである。

 

それから、H先生は濃度を研究してくれた。

そして、気持ちよく描ける、乾いてよい感じになる濃さを見出す。

どちらも本当に美しい。

 

次は、筆の練習である。

遊びのなかで、筆で水線を描く環境を置いていく。

また、グループで実際に描いてもみた。

そうして子どもは、力加減によって、

いろんな線が描けることがわかっていく。

 

森や園庭で、いろんな風を感じ、

いろんな風の動きを見つめ、

いろんな風を起こしてきた子どもたち。

 

そよぐ自然の心地よい風から、

よさこい用の扇風機3台を回して、

人工の強風を顔面と身体に浴びた子どもたち。

(軽トラで大型扇風機を持ってきてくれたA先生。

まっことありがとう!)

 

紙の大きさと筆と墨を自分で選んで、

「風」というテーマに挑んだ子どもたち。

 

体験と教材研究が、

子どもの表現を支える。

 

そりゃもう、すごいですよ。

 

先生のすてき。

 

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