園長ブログ

せんせいのすてき

若草幼稚園は最高の幼稚園。

なぜかというと、20代から70代まですべての世代にまたがって、先生がいるからです。

若さもすてき、年寄り最高。

幼稚園の先生と言えば、「子どもたちが帰ったら何してるんですか?」 、これが何十年も変わらない質問です。

これに対して、いつも、「う、」 と黙ってしまう私たち。だって、いっぱいありすぎて、一言では言えません。

子どもを心からかわいいと思い、踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴ってみます。

2014.03.30

森の研修

 

新年度の作品展のテーマは虫。

ということで、今回は趣向をかえた森の研修を行いました。

 

虫を捕まえて、その動きを観察し、音声と身体で表現する。

それから、顕微鏡で観察したある部分をスケッチする。

 

これがテーマでした。

 

まず、虫を捕まえる。

 

おおよその時間を設定するが、

すぐにそれはどうでもよくなる。

 森の時間。

 

一匹を捕まえると、もう一匹捕まえたくなる。

純粋な捕獲の喜び。

 

目が捕獲の目に変化し、

何かの気配に敏感になる。

 

そして、速攻精神年齢5歳になる人、N先生。

7歳になる人、T先生。

 

途中、捕まえたものをお互いに見せ合う。

カエルを網で捕まえ、ぬおーんと目の前に持ってくるKせんせい。

「そんなキャラやったっけ。」とつっこまれる。

バッタが多い中、A先生のは、ちょっと違うやつ。

ほ~、と見せてもらう。

 

・・・。

 

ゴキブリやない?

 

! 違いますよー。

 

ゴキブリやろ!

 

えぇー、違いますよー。

 

そこでN先生、「ゴキブリです。」

 

えぇー。

 

T先生、「ゴキブリやね!あ、そらゴキブリ。」

 

というわけで、ゴキブリだったのであった。

 

やっぱりさー、学習意欲わかんよね、ゴキブリじゃ。

ごめん、ゴキブリ。

私たちは、やっぱり女の子なのだよ。

 

来る前に、ビオトープの話題に盛り上がり、

ゲンゴロウに思いを馳せていたA先生。

場所は違うが、なんとなくその思いを乗せていたのであった。

そして、それに共感できる、お若いゴキブリの姿であった。

 

気を取り直して、いざ、観察。

不思議なもので、全員に共有される「そろそろ・・・、」という感覚があって、

みな集合する。

そのときに、まだ集中している人一人。

わき目も振らず・・・。

全員で輪になり、子どももおるよねー、誰やろー、例えば、○○・・・、

と眺める。

 

来た来た。

 

というわけで、観察開始。

 

おもしろすぎたね。

 

最初は、ウゥッとか、ウォッとか思うが、

そのうちに、発見の渦に巻き込まれていく。

 

私が発見したのは、弱いところ、大切なところには毛が生えているという法則、

そして、触覚がバルタン成人のように割れて動くことを知った!

そのほか、美しいバッタの模様の法則、足の突起、意外な形をしていた足の先、

カエルの吸盤、チョウチョの翅の先、

意外で、不思議で、納得のてんこ盛りだった。

 

ちなみに、感性というものには個人差があり、

観察相手に「かわいい。」と共感する先生は多かった。

 私はどちらかというと、知的好奇心が勝ってしまうタイプのようだ。

 

例えば、チョウチョって鱗粉で色ついてんだよね、

じゃ、剥いだらどうなるんやろー、キラン、

 

と目が光り、

鱗粉を落として、透き通ってきたのを見て、

おぉ!と声をあげ、

全部落としたらどうなるんだろう、

鱗粉なくても飛ぶのかしら、

といろいろ試してみたくなる。

 

けれど、結局やりきらない、そんなこんな・・・。

 

難しいテーマを選んだな。

わかってたことだけど、私たちのかかわりによって、

命が失われることは間違いないだろう。

そこに、どんなふうに、子どもと一緒にかかわっていくかな。

 

難しいな。

 

一歩、一歩、先生たちと歩んでいこう。