メニュー
認定こども園 若草幼稚園:お知らせ
認定こども園 若草幼稚園:ブログ
日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2014年3月30日
森の研修

 

新年度の作品展のテーマは虫。

ということで、今回は趣向をかえた森の研修を行いました。

 

虫を捕まえて、その動きを観察し、音声と身体で表現する。

それから、顕微鏡で観察したある部分をスケッチする。

 

これがテーマでした。

 

まず、虫を捕まえる。

 

おおよその時間を設定するが、

すぐにそれはどうでもよくなる。

 森の時間。

 

一匹を捕まえると、もう一匹捕まえたくなる。

純粋な捕獲の喜び。

 

目が捕獲の目に変化し、

何かの気配に敏感になる。

 

そして、速攻精神年齢5歳になる人、N先生。

7歳になる人、T先生。

 

途中、捕まえたものをお互いに見せ合う。

カエルを網で捕まえ、ぬおーんと目の前に持ってくるKせんせい。

「そんなキャラやったっけ。」とつっこまれる。

バッタが多い中、A先生のは、ちょっと違うやつ。

ほ~、と見せてもらう。

 

・・・。

 

ゴキブリやない?

 

! 違いますよー。

 

ゴキブリやろ!

 

えぇー、違いますよー。

 

そこでN先生、「ゴキブリです。」

 

えぇー。

 

T先生、「ゴキブリやね!あ、そらゴキブリ。」

 

というわけで、ゴキブリだったのであった。

 

やっぱりさー、学習意欲わかんよね、ゴキブリじゃ。

ごめん、ゴキブリ。

私たちは、やっぱり女の子なのだよ。

 

来る前に、ビオトープの話題に盛り上がり、

ゲンゴロウに思いを馳せていたA先生。

場所は違うが、なんとなくその思いを乗せていたのであった。

そして、それに共感できる、お若いゴキブリの姿であった。

 

気を取り直して、いざ、観察。

不思議なもので、全員に共有される「そろそろ・・・、」という感覚があって、

みな集合する。

そのときに、まだ集中している人一人。

わき目も振らず・・・。

全員で輪になり、子どももおるよねー、誰やろー、例えば、○○・・・、

と眺める。

 

来た来た。

 

というわけで、観察開始。

 

おもしろすぎたね。

 

最初は、ウゥッとか、ウォッとか思うが、

そのうちに、発見の渦に巻き込まれていく。

 

私が発見したのは、弱いところ、大切なところには毛が生えているという法則、

そして、触覚がバルタン成人のように割れて動くことを知った!

そのほか、美しいバッタの模様の法則、足の突起、意外な形をしていた足の先、

カエルの吸盤、チョウチョの翅の先、

意外で、不思議で、納得のてんこ盛りだった。

 

ちなみに、感性というものには個人差があり、

観察相手に「かわいい。」と共感する先生は多かった。

 私はどちらかというと、知的好奇心が勝ってしまうタイプのようだ。

 

例えば、チョウチョって鱗粉で色ついてんだよね、

じゃ、剥いだらどうなるんやろー、キラン、

 

と目が光り、

鱗粉を落として、透き通ってきたのを見て、

おぉ!と声をあげ、

全部落としたらどうなるんだろう、

鱗粉なくても飛ぶのかしら、

といろいろ試してみたくなる。

 

けれど、結局やりきらない、そんなこんな・・・。

 

難しいテーマを選んだな。

わかってたことだけど、私たちのかかわりによって、

命が失われることは間違いないだろう。

そこに、どんなふうに、子どもと一緒にかかわっていくかな。

 

難しいな。

 

一歩、一歩、先生たちと歩んでいこう。

ACCESS