なかなか、対話が成立せず、
イメージの共有が前半難しかったグループでのこと。
ケーキは作っているが、
どんなケーキかについて、イメージを共有できていない。
そこで、くっつけているものを聞いて見る。
「これ、なんのケーキ?」
「ショートケーキ」
「あぁ、いちごとか、生クリームとかの?」
「そう。」
「だから、ここがいちご味なんや。」
と赤い実が置いてあるところを指していう。
それから、ケーキのてっぺんにのっかっている、
一列のクヌギドングリを指して、
「これは?」
もしかして、イチゴ?」
「うん。」
「あぁ、くさったイチゴなんや。」
「・・・・。」
というわけで、
イメージがなく、置いてみただけ、
ということを暗に指摘された子どもたちは、
クヌギドングリを取り除き、
代わりに、ずっとマロンのイメージを持っていたRちゃんが、
杉ぼっくりを並べたのであった。
そうして、抹茶味(松の葉)のところや、
チョコボール(山茶花の種)が乗っかったところや、
クッキー(木片)、レモンピール(センダンの実)、
ブルーベリー(千日紅)、キャラメルボール(サルトリイバラ)が施された、
ため息の出るケーキが出来上がった。
よかったね。
子どものすてき。