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日々わくわく
せんせいのすてき
毎日踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴っています。
2017年7月30日
大型遊具物語 企画編

 

寿命に近づいた大型遊具を、新しくすることになった。

今回お願いした業者とは、

ひょんなことから始まったご縁であった。

先方は、仲介業者が本気になってくれんので業を煮やし、

直接ひょっこり訪ねて来てくれたところに、

ひょっこり私もおったのであった。

 

そのときの、パンフレット等のセンスの良さと、

遊具を足したり引いたりできるところに魅かれ、

話が始まった。

 

こちらの教育に対する考え方にも共感してもらい、

私もまた、理念のある会社経営に共感し、設計がはじまった。

私の要望は、園庭になじむもの、

他の遊びとの連続性をもつもの、であった。

 

第一回目の設計は、

案の定、そこで世界が完結しているものであった。

こういう、すばらしい遊具メーカーは、

すばらしい遊具を作りたい。

しかしそれは、園庭にお城がたつようなものである。

 

子どもにとって、大型固定遊具で遊ぶのと同じように、

泥や砂で遊ぶことも大切であり、

鬼遊びやドッジボールや、竹馬や色水遊びが大切である。

それぞれの特質をもつ遊びと同等の存在感でいてほしい。

孤高のすばらしいものより、円環を生むものが必要だ。

 

そういうわけで、やり直しをお願いした。

2回目の設計は、それなりに、トーンの落ち着いた、

なじみそうなものだった。

まぁ、ええか。

そんなもんかもしれん。

とそれなりに納得して、Goをだした。

 

ところが。

ある幼稚園の公開保育にいって、すばらしいものを見てしまった。

それは、人工芝でできた滑り山とセットになった大型遊具であった。

ある研究結果で、子どもの運動量を導くダントツトップは、

滑り山であることを思い出した。

子どもたちは、滑っては上り、滑っては上りを、延々と繰り返しており、

また、その山にねそべる姿も非常に気持ちよさそうであった。

 

これしかない。

 

というわけで、これまでの議論をチャラにして、

一から設計しなおしてほしい、

とお願いした。

 

怒ったね。

 

そりゃそうやろう。

 

本当に申し訳ない。

しかし、こちらも目ん玉飛び出るような買い物やけん、

妥協はできん。

 

そうして、再議論の末、今回の遊具の設計がなされた。

3回目の設計図を見たとき、私は、正直驚いた。

遊具が二手に分かれた予想外の設計で、

見た瞬間ビンゴ!

というものであった。

 

Kさんよ、本当にありがとうございます。

 

現在工事中なのだが、

現場の方々の子どもに対する愛が非常に高く、感謝している。

子どものために、安全と冒険を保証するために、

細かいところに気を配り、臨機応変に対応してくださっている。

 

楽しみだな。

どんな物語が生まれるだろう。

 

遊具のすてき。

 

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