園が育つ、ということを、
最近感じる出来事がある。
これほどの新人を抱えていながら、
それがあるということは、
受け継がれ、積み重なっている園の「文化」が、
あるということだろう。
その一つは、
今年水のぶっかけあいこをしていて、
これはおよそ30分から1時間くらい、
互いに水をぶっかけあい続けるわけだが、
その間、先生もぶっかけまくっているわけだが、
子どもたちが三々五々、「私もうやめよ、着替えてくるわ。」
と自己判断にて、ずぶ濡れの服を着替え、
別の遊びを始める姿から感じた。
自分の状態が自分でわかり、
自分で必要なことをする姿、
について、先生の指示も援助も念頭にない、
という姿に、自立心を見た。
うちの園て、育ったなぁと思ったわけである。
そしてもう一つは、はと組に入ってわかったことだが、
お昼寝の時間、
しきりに子どもたちが、先生のうわさ話をしていたことである。
A先生が、どうのこうので、もし、どうだったらどうのこうの、
多少メルヘンめいた話のようではあったが、
もう、何べんも名前が出てきて、
こんなに話題になるんや、と思った。
そして、おやつのときに、
美智子先生が、なになにで、まみこ先生がなになにと、
Nちゃんが話していたので、
「ん、なになに。」
というと、
ぴこっと目が開いて、
「ううん。いいのいいの。
(こっちの話)」
とごまかし笑いをされた。
4歳なのに、もう、おばちゃんじゃないか。
子どもたちには、きっと、
「先生」は十羽ひとからげに「先生」ではなく、
個性を持った一人の人間として見え始めているのだろう。
この先生、あの先生。
今に、若草幼稚園の子どもたちによる先生の評価表ができるかもしんない。
そしたら、あの先生好きだの、あの先生嫌だの、
出てくるかもしんない。
こわ。
子どものすてき。