園長ブログ

せんせいのすてき

若草幼稚園は最高の幼稚園。

なぜかというと、20代から70代まですべての世代にまたがって、先生がいるからです。

若さもすてき、年寄り最高。

幼稚園の先生と言えば、「子どもたちが帰ったら何してるんですか?」 、これが何十年も変わらない質問です。

これに対して、いつも、「う、」 と黙ってしまう私たち。だって、いっぱいありすぎて、一言では言えません。

子どもを心からかわいいと思い、踏ん張り頑張る先生たちのすてきを綴ってみます。

2020.04.29

新人を育てる①

 

新人を育てるには、その人に惚れるところがなければならない。

なぜなら、それを持っていないと、育てきれんからである。

 

そうです。

 

太古エジプトの古文書にも、

「今のわかいもんは・・・。」という記述があるらしいので、

おばちゃんは、そうしたもんかもしれん、

を超えているのが現代ではないか?

 

笑いでは済まされん出来事が、

わんさかある。

 

例えば・・・。

 

が、言えんね。

そうね~。

 

当たり障りなく言えば、

「できました。」「やりました。」が、

「それか!!それでか!!やりなおしっ!!!」

とか、汚れ仕事を無意識でスルーするとか、

事務処理をしつこく間違うとか、

 

いろいろいろいろね。

 

だが、若さと言うのは、それだけで、ものすごくすばらしい。

まず、無理が効く体力と気力がある。

その無理を通して、不死鳥のごとく飛躍を繰り返す。

身体が弾んで、子どもと呼応する。

純粋に、子どものすることに驚き、

感動し、響き合うことに喜びを感じている。

「初心忘るべからず」とはよく言ったもんで、

新人には、新人にしかない美しさがある。

 

だが、「新人」というものは、終わる。

そうして、新人ではない保育者になる。

なかには、惰性と驕りと自己中心性でもって、子どもを引っ張ったり、

自分のいうことを聞かない子どもを否定するようになる。

こわ~。

 

そうはならないために、めちゃめちゃ鍛えられるのが新人である。

したがって、いろいろめった切りにされている新人たちなのであるが、

先ほど言ったように、新人たちは不死鳥のごとくよみがえり、

成長を続けている。

まるで、スポンジが水を吸うようだ。

 

それで話は戻るが、どこに惚れるか、ということである。

 

例えば私は、ある新人の「真心」に惚れている。

それは、無垢で、純粋で、美しい。

その真心が知性と共に、大きく膨らむことを期待している。

 

それから、ある「頭脳」に惚れている。

それは、他の人が見えないものが見えていて、

とても豊かな保育を創造する。

そこには、思いやりと温かさがあるから、子どもには大人気である。

(だが、この頭脳は、オンオフが激しすぎて、

周りがついていけんときがある。)

 

そしてある新人の軽やかなフットワークにも惚れている。

子どもの全てを受けて返すその軽やかさは、見ているだけ清々しく楽しい。

彼女は、本当に子どもと遊んでいる時の汚れ方が完璧である。

子どもとリズムの合う人なんだろう。

 

また、こじんまりしたプレッシャーのない佇まいに同居する、

揺ぎなさにも惚れている。

それは繊細で豊かな感受性に裏打ちされており、

鋭い知性ものぞかせている。

美しさを追求する心と知性が、弱さを克服する原動力となるだろう。

 

また、大きく太く健康な責任感にも惚れている。

それは、何があってもブレない軸を持っている。

この責任感には、自分の私利私欲を超えた公平さや平等さ、

そして真実を感じとる力が見える。

見た目はおっさんの雰囲気がどこか漂うが、

悩み方は非常にかわいらしい。

だから、なろうと思えばアイドルにもなれるかわいさがあるのに、

それをみじんも感じさせない。

非常に残念である。

 

今年の超新人たちも、大変すばらしい。

どちらも誠実で熱く、温かいハートを持っている。

 

ある新人は、歓迎会のあいさつで、

「わからないこともわからないような状態だけど、

必死でくらいついていきます。」

と言った。

これは、園長にとって何よりもうれしい言葉であった。

おそらく、一生忘れないだろう。

私が新人にほしいのは、こんな言葉である。

 

もう一人の新人は、採用面接で、

「悲しかったことはたくさんありましたが、

そのつど、両親や友達に支えてもらって今があるので、

悲しかったことは、ありません。」

といった。(ちょっと、違うかもしんないけど・・・。)

こんな答えを、しっかりと話せるって、

すごくないです?

それで、すっかり惚れましたね。

日々自分を問い、まわりに感謝しながら生きている人の言葉であろう。

 

そんなわけで、日々発狂する出来事が満載であるとしても、

彼らは、ダイヤモンドの原石である。

まわりに迷惑をかけまくる宝石を、ものすごいスピードでカットして、

あらかた形を作ったら、大事に少しずつ、みんなでカットして行って、

そして、何より本人に自分でカットしてもらって、

美しい宝石になればと思う。

 

新人のすてき。