森で小さな命に着目した新人。
世界がこんなにも広くて、深くて、
未知なる不思議にあふれていることを実感した新人に、
磯で生き物に出会ってもらうことにした。
その振り返りで、
「妙に(生き物より)貝殻が気になった。」
「大物ねらいの気分が盛り上がった。」
と言っていた。
まさしく子どもはそれである。
こちらがメインと思っていることではないことに、
興味関心が向く子がいて、磯に入らず、
ずっと砂をいじっていたり、石を探している子もいる。
そんな彼らに、磯の生き物に出会って欲しいと思う保育者・・・。
例えば、石がお好み焼きで、生き物がケーキとしよう。
どうする?
お好み焼きもケーキも、すばらしい食べ物ですよね。
お好み焼きに集中している彼らに、
簡単にケーキ食えとは、言えませんよね。
ケーキも食べますけど、今は、お好み焼き、
という子なのか、
ケーキが食わず嫌いなのか・・・。
食わず嫌いなら、心が向く入り口を探す。
「ケーキは後で、今日は、結構。」っていう子には、
メインで動いている世界を伝えて通路を作っておく。
一方、大物狙いについては、そこに集中できるエネルギーに、
まずは万歳三唱する。
本当のプライベートな遊びなら、疲れるまで、諦めるまで、
または、喜びで満たされるまで、できるだろうけれど、
教育=時間配分=集団生活においては、限界がある。
それが叶わないから、叶いませんじゃなくて、
なんとか、ギリギリを探れる保育者になれますように。
研修のすてき。