昨今、危ないという名のもとに、
我々が小さい頃、当たり前に親しんでいた遊具が
公園から取り払われている。
思えば、我々はよく回っていた。
くるくるくるくるくるくるくる、
グローブジャングルや三角の座るところがあるやつとか、
鉄棒でも、なんだかよく回っていた。
それから、ブランコで揺れて、シーソーで上下運動を楽しんでいた。
これらは、すべて三半規管や耳石器などが司る平衡感覚を、
使いまくる遊びであった。
そうして、身体のバランスを保つ訓練をしていたのであろう。
それがない。
というわけで、本園では2歳児のお部屋にはトランポリンを導入し、
今回の大型遊具の設置と共に、回転遊具を取り入れた。
非常にコンパクトなこの遊具。
どうやって使うのかな・・・。
というわけで、乗ってみる。
動かん。
なに、どうやって使うの?
と工事の方と悩む。
とりあえず回してもらう。
映像で見た時には、子どもがぶんぶん回っていたから、
自分で回せるはずやけどね。
そして、思いのほか、自分の体重と関係のないところで、
くるくるくるくると回りだした。
「ひぇ~、とまらん!
止めて~。
おえ~。」
というわけで、不自然に止めてもらう。
おかしい!
子どもなら、できるかも、というわけで、
Sくんに乗ってもらう。
立つ。
・・・・。
動きませんね。
なんやろうね。
どうやるかな。
そして、先生たちが集まる。
すると、あーだこーだ言うも、あっという間に、
M先生が、地面をけって弾みをつけて乗り、
くるくるくるくるくると回り始めた。
なるほどね~。
若い人は、さすがやな~。
そうして、一緒にお迎えに来た小学生も、あっという間に習得していった。
ついでに、降りるのもね。
それにしても、ほとんどの大人は、
乗って「おえ」であった。
大人になると、三半規管が弱るのは、確かなようだ。
そんななか、M先生はかなり華麗に回っていた。
若い人のすてき。