分からないことをそのままにする。
というのが、今の若い人の特徴ではないだろうか。
自分のなかに、見通しや方向性が見つからないものについて、
とりあえず、そのままにしておく、という態度である。
これは、言われたことを言われたままにするように、
言われてきた世代の、無理からぬ姿であろう。
とことん突き詰める、とか、
なんとか、やってみる、とか、
あれがだめななら、これをやる、
とかが、ない世代である。
もちろん、例外はたくさんいるだろうけれど・・・。
そして、その例外の方々がうちのスタッフになってくれれば、
何よりである。
代わりに、今の若い人は、評価には、優れている。
ある大人を、信頼できるか、信頼できないか、
自分を傷つけるのか、傷つけないのかについては、
自分を棚に上げて、直感的に見定める。
抑圧されているからこその、防衛策である。
そして、心の奥底では、信頼できる、
その姿に希望を見いだせるような大人の存在を求めている。
というわけで、幼児期に必要なのは、
自由において、自分のままに動き、
自分で、その結果を受け取ることである。
頼むから、幼児期には、自由な時間を与えて欲しい。
そして、子ども自身が受け取るさまざまな出来事の共感者となり、
導き手となっていきたい。
放任では、子どもはむちゃくちゃする。
結果の価値判断を伝えるのは大人の役割である。
子どもに、自己決定の充実と厳しさを、
その柔らかな心と身体に、刻んで欲しい。
年末より、来年に向かって、切なる願いだなぁ。
保育のすてき。